*この記事はアフィリエイト広告を利用しています。
「今の生活に疲れた」「もう何もしたくない」と思いつつ、SNSを開くと「時間を無駄にするな」「プロ意識」などと追い込んでくるような言葉。エナジードリンクのCM。やたらと「成長」と叫ぶ自己啓発本。
「これ以上どう頑張ればいいの?」
「私の時間くらい好きに使わせて」
「疲れているのは甘えなの?」
溢れる情報からこのように葛藤することが多々あるでしょう。
ただ生きているだけで疲れがたまる毎日。そんな時は「何もしない」をあえてしてみるのも良いでしょう。加えて前向きになれる映画・本も紹介していきます。
目次
今の生活に疲れている原因
「なんでこんなに疲れているんだ?」そう思うことがありますよね。ズバリ、私たちは普段から無理をしすぎているのです。
実際私たちはどんな毎日を生きているのか。「一日の出来事」「世間で言われていること」「会社で言われること」の3つに分けて探ってみましょう。
まずは、一日の出来事。
一日の出来事例
・通勤電車は常に満員。「パーソナルスペースってなんだっけ?」
・街のあちこちに広告。隙間がない
・常に気を張らなければいけない社内の人間関係
・ランチは15分、牛丼屋ですませる。燃料としての食事
・定期的に会社の飲み会で気遣い大会
・SNSで充実している日々をアピール
・テレビ見ながらビールを飲む仕事終わり。「これ無駄な時間なのかな」
働いていると、自然と仕事が生活の中心に。「仕事をするためにこれは無駄だ」「もっと高みを目指さなきゃ」と思い「自分はどう過ごしたいのか」をあえて無視している人も多いのではないでしょうか。
改めて書き出してみるだけで、「なんてゆとりがない生活をしているんだ」とびっくりしますよね。しかし「それが”普通”だから、私は全然頑張っていない」と思ってしまう時がある。もっと私たちは生きているだけで自分を褒めて良いはずです。
テレビ、SNS、webメディア、電車広告など、もはや断ち切ることが難しいメディア。そこから私たちは過剰な情報を得すぎています。例えば以下のようなこと。
世間で言われていること例
・「成功している人は筋トレをしている」
・「本は速読しないと時間がもったいない」
・「何事からも学びを得るべき」
ビジネス・自己啓発本のトレンドに左右され、「今は~思考だ!」「これからはこの考え方がくる!」と踊らされているような気分になってしまうことも。もちろん時代の流れに沿って適切な考え方が必要です。しかし変化についていくことは、特段興味があること以外はストレスですよね。
主に1日の1/3を過ごす会社。そこで言われることから、毎日ストレスを感じる人もいるのではないでしょうか。
会社で言われること例
・「当事者意識が足りてなくない?」
・「社会人としての自覚を持って」
・「もっと相手のことを考えて」
・うかつに社内の人に話しかけると「忙しいのを察して」と言われる
これらのことは、相手はもちろん「私のこと」「仕事のこと」を思って発する言葉。しかしどうしても意識しすぎてしまい、
「言われた通りにしなきゃ」
「どうしたら認められるのかわからないから、何も聞かないようにしよう」
と自分を抑え込んで仕事をすることになるでしょう。
3つの視点から私たちが生活に疲れる原因を探りました。
情報が多すぎるあまり、私たちは常に何かから追われています。「世間で言われていることができていない。私は不幸?」と自信をなくしてしまうこともあるでしょう。
また常に情報を付け足すばかりなので、断捨離する暇がない。キャパオーバーで疲れてしまうのも、無理ありません。
最近では「日本にはびこっている常識」と多様性を意識する「新しい考え・改革」の狭間で葛藤することもあるでしょう。
疲れている時のサイン
「これくらい普通だから」と日々のストレスを無視している方も多いでしょう。体からのサインを見逃していると、爆発してしまうかもしれません。
疲れているサインは、「普段とは違うことがしたくなる」で感じ取りましょう。
普段と違うサインの例
・特別甘い物は好きではないのに、たまらなくほしくなった
・どんな予定も行くのが億劫でドタキャンしたくなる
・ご飯もお風呂も面倒くさく、とりあえず寝たい
・むしろ明日が来るのが嫌で寝たくない
・朝全然起きれなくてぎりぎりに起床
「いつもは当たり前にできることができない」時は要注意。異変を通して体が私たちに何かを訴えかけているのかも。限界が来る前に対処できるように、サインを見逃さないようにしましょう。
疲れている時にしたいこと
「疲れたな」と思ったら、何もしない時間を作りましょう。
「空いている時間はできるだけ人と会って学びを得ないと」
「何もしない時間は無駄」
「疲れを取るには運動でしょ」
そんなことを言いたいかもしれません。
しかし、情報が多すぎる現代ではあえて何もしない時間を作ることが必要。情報から一旦離れて、「選択する」ストレスを意図的に減らしましょう。
例えばショッピングをする時にただ歩いている以上に疲れるのは、「何を買おうかな」とたくさんのモノの中から選ぼうとしているから。そのように「情報を目にする」「選択する」は予想以上にストレスがかかっているのです。
何もしない効果
・心に余裕がうまれる
・余裕がうまれると、集中力がアップする
・自分の「感情」に意識を向けられる
・物事を見つめ直せる
・頭と心がスッキリする
・自分にとって大切なことがわかる
何もしない時間を作ると、このような効果があります。
「何もしない、ってどうすれば良いんだ」と思う人は以下の例を参考にしてみましょう。
・疲れた時は無理せずベッドでだらだら
・休日のどちらかは予定を絶対に入れない
・瞑想をして呼吸だけに意識を向ける
「何もしない」はお金もかからないですし、試さない手はないですよね。
イタリアには“Dolce far niente”という「何もしない喜び」を意味することわざがあります。「何もしないこと」に喜びを感じられるようになったら、あなたはきっと幸せな毎日を送れるでしょう。
元気が出てきたときにおすすめな本と映画
「何もしない」を試してみて、少し前向きになった時におすすめな映画・本を紹介します。少しだけ余裕が出てきたら、映画・本のパワーを借りてみましょう。
雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
あらすじ
金融系企業で働くデイヴィスは、数字に向き合い味気ない日々を送っている。そんな毎日を過ごしているうちに、妻を失っても涙も出てこない。そんな自分に虚しさを感じ、ある日を境に身の回りのものを壊し始める。
おすすめポイント
成果を求められる仕事に向き合っているうちに自分の心を見失い、「最近泣いてない」「前よりも毎日を楽しめない」と思う人もいるでしょう。そんな人に見ていただきたい作品です。
知らない間に自分のことがわからなくなっている。そんな恐ろしいことないですよね。自分の感情を取り戻す方法を知るためにも、この映画を観てみましょう。
シングルマン
あらすじ
長年の恋人を亡くし、生きる意味を失っていたある大学教授のジョージ。限界を感じたある日、皮肉にも世界が今までと違って見えてくる。
おすすめポイント
ジョージは口数が少ないからこそ、大切な人を失った悲しみがひしひしと感じられます。
「大切なものを失った。これからどうしよう」
「生きる気力がない」
そんな時に観ると、今いる世界が少し違って見えてくるかもしれません。
美しい映像と音楽にも注目。
百円の恋
あらすじ
墜落した生活を送る一子は、実家を追い出されて一人暮らしとアルバイトを始める。そんな一子はあるきっかけで関わりを持つようになった裕二の影響でボクシングを始め、のめりこんでいく。
おすすめポイント
映画の主人公は「何事にもやる気があって、行動力がある」イメージがありますが、「百円の恋」はその逆。家族ともうまくいかず、100円ショップのアルバイトも仕方なく始めた。そんな主人公だからこそ、彼女が一歩踏み出す姿は、「私もやってみようかな」と勇気をもらえます。
キラキラした主人公に飽きている方におすすめ。
さよなら、退屈なレオニー
あらすじ
田舎に住む高校生のレオニーは、親とうまくいかず、これといった趣味もなく退屈な毎日を送っていた。そんなある日ダイナーで出会ったミュージシャン、スティーブにギターを教わることになる。
おすすめポイント
頻繁に大きな出来事が起こるわけではないけど、日々の積み重ねが私を作っていく。この映画ではそんな人生のリアルな姿を感じられます。
「なんか最近退屈」
「良いこと起こらないかなあ」
「映画って人生が劇的に変わるようなことが起こるけど、実際そうじゃないよね」
そんなことを思っている方におすすめです。
ノーザンソウル
あらすじ
舞台は1974年のイングランド北部。学校にも家にも居場所がない高校生のジョンは、ある日ユースクラブを訪れる。そこで出会ったマットに影響されて「ノーザン・ソウル」という音楽を知り、のめりこんでいく。
おすすめポイント
「ノーザン・ソウル」にのめりこみレコードにお金をつぎ込む、ジョンの音楽への純粋な熱。そして好きなもので繋がった友情。まさに青春映画です。
「取り柄がない主人公の映画を観たい」
「前は大事にしていた趣味があったな」
「音楽って良いよね」
働き始めて考えすぎている自分を見つめ直すことができるでしょう。
独立記念日
あらすじ
原田マハ作の短編集。家族、旦那、恋人、友達、会社…。いろいろなものから独立して新たな一歩を踏み出す女性たちの物語。
おすすめポイント
この短編集の主人公は全て女性ですが、性別関わらず人生は選択の連続。「今いる場所にとどまるべきか」「でもなんか変わりたい」そんな葛藤は誰しも抱いたことがあるはず。
「自分らしい生き方ってなに?」
「もうどうすればいいのかわからない」
「変わるのが怖い」
「女性の気持ちがわからない」
立場が違うさまざまな女性たちの物語を読めば、きっと何か答えが出るでしょう。
生きてるだけで、愛
あらすじ
本谷有希子作の小説。躁うつ病や仮眠に苦しむ主人公の寧子は、なりゆきで付き合いだした津奈木の部屋で暮らしている。津奈木との関係も納得いかない、バイトも続かない彼女は津奈木の元恋人が現れることで外の世界へと向かわされていく。
おすすめポイント
寧子の毎日は葛藤だらけ。外に出たい自分、津奈木とうまく関われない自分、”普通”に生きられない自分。そんな自分と彼女なりに向き合っていく姿は、誰でもどこか共感するポイントがあるでしょう。
ラスト、寧子が自分の思いを津奈木に伝える場面は「自分ってなんだろう」「自分が嫌だ」と悩む人全員に読んでほしいシーンです。
「何もしない喜び」を感じよう
「何もしない」の驚くべき効果がわかったでしょうか。
毎日、毎分、毎秒あらゆる情報がアップデートされ、常に焦りを感じてしまう。「何もしない」が一番難しいことなのかもしれません。
まずは10分だけでも、「何もしない時間」を作ってみましょう。