と悩んでいませんか？悔しい気持ちは痛いほどわかります。しかし、正社員になるのは、簡単なことではありません。何が原因なのか？何ができるのか？一つ一つ、整理していくしかないのです。

この記事では、派遣社員から正社員登用された経験に加え、派遣社員の業務進捗を管理してきた経験のある筆者だからこそわかる『正社員になるためのヒント』をお伝えします。

正社員になれない原因を考えてみよう

派遣社員から正社員登用された経験を踏まえ、正社員になれない人の特徴を整理してみました。

“仕事の基礎・基本”ができているのか

これまで筆者が見てきた派遣社員の方々の中で、正社員登用される人には下記のような特徴がありました。

筆者が派遣社員の業務進捗管理をしていたとき、月の半分以上を欠勤していた派遣社員の方の就業継続をお断りしたケースがあります。欠勤が多いために作業内容を覚えられず、また、周囲のスタッフとの間に心理的な壁が生まれていて、円滑に仕事を進められなかったのが一つの理由です。

正社員になるためには、まず第一に”当たり前のことに当たり前にこなせているか“を繰り返しチェックしていきましょう。

一つ一つ、きちんと改善をしていく姿勢こそが周りに評価され、正社員へのチャンスを呼び込みます。

「お手伝いさん」から卒業しているか

割り振られた業務・作業には、責任をもってきちんと対応しましょう。契約社員・派遣社員だからといって中途半端な取り組みは禁物です。どんな人でも、しっかり業務や作業をやり遂げてくれる人に仕事をお願いしたいもの。そんな人に長く働いてほしいと願い、正社員になってほしいと頼むのです。

しかし、求められているレベルの業務をこなすだけでは、他の人で替えが利く「お手伝いさん」止まりです。

新しく入ってきたメンバーのサポート、改善案・アイデアを伝える、周りのメンバーと信頼関係を保つ…など、その職場では欠かせない存在を目指すことが、正社員になる秘訣です。

正社員登用を想定していない職場かもしれない

しっかり業務に取り組んでいるのになかなか正社員になるチャンスがない場合、悲しいことですが、勤務先の会社が正社員登用を想定していないことが原因かもしれません。

正社員にすることをチラつかせることで、派遣社員や契約社員のモチベーションを上げ、あまりコストをかけず雇い続けようとしている会社も少なくないのです。

と根拠なしの期待を抱くのは危険です。本当に、正社員になれる可能性があるのかを見直す必要があります。

その際は、「過去に正社員登用の実績がある職場かどうか」を、紹介元の人材会社に相談してみましょう。社外の人に尋ねるのがポイントです。

正社員になりたいなら、転職もアリ

どうしても正社員を目指すならば、転職する選択肢を持ちましょう。転職を選ぶメリットを解説します。

正社員になれるタイミングが早い

今の職場で正社員になるまで待っているよりも転職する方が、結果的に早く正社員になれる可能性があります。今のまま声がかかるチャンスをずっと待ち続けていたら、正社員になることなく何年間も我慢して過ごす可能性もゼロではありません。

もし、「いつかは正社員へ登用しようと思っている」と言葉をかけられ続けていても、登用時期が決まっていなければ当てにしてはいけません。

正社員になれる見込みを感じない職場ならば、正社員採用の求人に絞った転職活動を始めてみましょう。自ら行動を起こし、環境を変えるのが手っ取り早いです。

人間関係や職場環境をやり直せる

「正社員になりたい」という一心で、人間関係のトラブルや業務上の悩みに目をつぶってはいませんか？トラブルや悩みがない場合には心配無用ですが、そうでない場合は正社員になったとしても楽しく働けるでしょうか？

まずは、人間関係・職場環境において譲れないモノを見極めましょう。人生のゴールが「今の職場で正社員になること」である人は、いないはず。いまの職場でなければならない理由を考えてみてください。それは本当にそこでしか叶えられないことでしょうか？

悩みを我慢することのない気持ちの良い職場を探す旅に出てみましょう。

正社員になれるかどうか判断する方法

今の職場で正社員になれるかどうかを判断する方法を挙げていきます。

派遣会社の営業担当者に力を借りる

派遣社員として働いている人は、派遣会社の営業担当の方に力を借りましょう。

派遣会社の担当営業も、あなたの派遣先での活躍を祈っています。あなたと派遣先への調整役をしてくれる人だからこそ、正社員になりたいという気持ちを伝えて交渉してもらえるよう働きかけてみましょう。

気の許せる上司・先輩に相談してみる

普段から仲良くしている上司・先輩がいるのであれば、思いきって「正社員になりたい」と相談してみましょう。もし、あなたに長く働いてほしいと思ってくれている相手であれば、さらに責任・権限を持つ管理職の方に相談をもちかけてくれることもあります。

そこで曖昧な反応をされてしまった場合は、現状正社員になるのは厳しいかもしれません。

筆者の知り合いで、「自分が正社員になったら、会社はこう変わります！」と自作のプレゼンを披露し、派遣社員から晴れて正社員になった人がいます。自分が会社にどんな貢献ができるかを認識し、ハッキリ伝えることで、正社員への道も開けることがあるのです。

正社員になると変わる3つのこと

正社員になると何が変わるのでしょうか？主な変化を3つ挙げてみます。

残業・休日出勤が増えることも

正社員になると、責任のある仕事を任される機会が増えます。これまで対応してきた作業の他に、部下やチームメンバーの業務の監督やプロジェクトの立ち上げを担当することもあるでしょう。それにともなttえ、業務量の増加で残業や休日出勤が増える可能性があります。

これまでプライベート重視で働いてきた人であれば、これは厳しいと感じるポイントかもしれません。勤務時間の調整ができる会社もあるので、時短勤務やリモートワークができるかどうか、正社員になった後いつから使えるようになるのかを確認しておくことが大事です。

周りから認められた気持ちになれる

「正社員になってバリバリ働きたい！」と思っている人にとっては、最も嬉しさを覚える点だと思います。先述のように残業や休日出勤が増えたとしても、責任のある仕事をやりとげて評価された時には、それまでの辛い気持ちや疲れも一気に吹き飛ぶはずです。

「大きな仕事にいつかチャレンジしてみたい」「自分の力が」という気持ちがあるのなら、正社員として働くことに挑戦してみましょう。

安定した生活基盤が得られやすい

正社員になれば、社会保険や年金、手当といった福利厚生の恩恵を受けられるようになります。

月給制になるのも大きな変化です。筆者もそうだったのですが、派遣社員や契約社員として働く人のほとんどは時給制だと思います。時給制だと、仕事の種類にもよりますが、ゴールデンウィークやお盆休みなど５月や８月などの出勤が減り、収入も一気にダウン。急遽アルバイトを始めたり、生活を切り詰めたりと、苦労が尽きません。

「正社員になると生活がどう変わるのか」をあらかじめ調べ、きちんと整理しておきましょう。

自ら行動を起こしましょう

「なかなか正社員にしてもらえないな…」と思ったときに振り返りたいポイントをまとめました。思い当たる点がいくつかあった場合は、ぜひ早速取り入れてみましょう。

正社員になりたいと考えているのなら、声がかかるまでずっと待っているよりも自分で行動を起こしてしまうことが近道かもしれません。今の職場で正社員になれるのかどうか見極めて、見込みがないようであればそのまま働き続けながら転職活動を始めてしまう選択肢をとることもできます。チャンスを逃してしまわないよう、最適な判断ができるように心の準備を始めてみましょう。