「じっとしているのが苦痛で仕方ない」
「デスクワーク中は早く帰ることばかりを考えてしまう」
このようなことを思いながら働いている人もいるでしょう。「自分にはデスクワークは向いてない」と感じ、転職を考えている人もいるかもしれません。しかし転職活動も大きな負担を伴います。まずは現状を改善する方法を試してみましょう。
この記事では、そんなデスクワークに向いてない人の特徴や辛いデスクワークを乗り切る方法と、転職を視野に入れている人向けにデスクワーク以外の仕事も紹介します。
目次
デスクワークが向いていない人の4つの特徴
デスクワークが向いていない人にはある程度の特徴があります。次の項目に当てはまる人は、乗り切る方法も参考に仕事への取り組みを見直した方がいいかもしれません。
じっとしているのが苦手
デスクワークに向いていない人の特徴としてまず挙げられるのが、じっとしているのが苦手ということ。
「ずっと椅子に座りっぱなしが苦痛」や「沈黙に耐えられない」と思ったことがある人はいるしょう。「同僚は難なくこなしているように見えるから、私がおかしいのかな」と不安な人も多いかもしれません。
じっとパソコンの前に座って働き続けるのは、景色も変わらず隣の人と話すわけにもいかず、辛いですよね。
マルチタスクが苦手
デスクワークをする上で、マルチタスク(同時処理)を求められるシーンは多々あります。
例えばメールチェックや資料作成をしなければならないのに、さらに急に仕事が舞い込んできた時。
「メールは即レスしなきゃ」
「資料に必要な情報どこにメモしたっけ」
「今日中にやらなければいけない仕事を振られた」
このように混乱してしまうこともあるでしょう。どれを優先したらいいかわからず、集中力が分散してしまうことがあるのではないでしょうか。
コミュニケーションが苦手
コミュニケーションを取るのが苦手な人は、デスクワークに向いていないと感じやすいでしょう。
デスクワークでは主にオフィスの自分の机で仕事をするため、外に出ている人より周囲と接触する機会が増えます。そこで円滑な人間関係が築けないと徐々に職場に居づらくなり、デスクワークが嫌になるケースが多いのです。
コミュニケーション能力向上や職場の人間関係改善は時間がかかるものだからこそ、悩みの種になることも多いでしょう。
肩こりや腰痛がひどい
勤務時間の大半は座っているため、デスクワークは肩こりや頭痛などのリスクを抱えています。座りっぱなしだと体を動かすことがほとんどないため、血行が悪くなってしまい自然と肩こりや頭痛のリスクを高めてしまうのです。
デスクワークはさまざまな現代病を引き起こす原因にもなるのだとか。オーストラリアの研究機関によると、1日11時間以上座る人は4時間未満の人と比べ、死亡リスクが40%も上昇すると言われています。
参考:BUSINESS INSIDER 座りすぎの死亡リスクは最大40%増ー日本人は世界一座りすぎている
「動いていないのに仕事終わりに疲労を感じる」
そんな人は、デスクワークが原因でもあるかもしれません。
デスクワークの辛さを乗り切る5つの方法
デスクワークに向いていない人の特徴に当てはまったからといって、すぐに転職を考えるのはオススメしません。そもそも転職自体が簡単なことではない上、転職先で同じことが起こりえるからです。
これから誰でもできるデスクワークの辛さを乗り切る方法を5つ紹介するので、まずはここにある方法を試してみてください。
スキマ時間で軽い運動をする
じっとしているのが苦手な人は、休憩中などのスキマ時間に軽い運動をするのがオススメ。体を動かすことで、座り続けるストレスを軽減することができます。
運動で血行が良くなると脳に刺激がいき、集中力も増すので苦手なデスクワークにも集中できるようになる可能性もあるのです。
ここで、オフィスでできる簡単な運動を紹介します。
1. 背筋を伸ばしてイスに座る
2. 顔の前で手のひらと両ひじをあわせて「お願い」のポーズ
3. できるだけ力を入れ「お願い」ポーズのままゆっくり腕を上げていく
4. 腕を上げきったら元の「お願い」のポーズまでゆっくり戻す
就業前やお昼休憩時にやってみてください。軽い運動は気分転換にもなるので、集中力が切れたときにやるのも良いでしょう。
こまめな休憩をとる
黙々と作業するのが苦手な人は、こまめに休憩をとるようにしてください。人間の集中力は15分程度しか持たないと言われているからです。
脳研究者である東京大学の池谷教授の実験によると、60分間勉強し続けるよりも、15分間×4回で勉強する方が集中力の維持効果が高いという結果が出ています。
引用:朝日新聞 集中力の維持と長期的な学習効果につながる方法
オフィスで15分おきに休憩をとるのは難しいこともあるでしょう。そんな時は一作業終わった時や、集中力が切れた時に休憩をとってみてください。効率的に仕事を進めることができます。
休憩を簡単にとれない人は、トイレに行って一旦席から離れることがオススメ。椅子から立ち上がって少し歩くだけでも気分の切り替えができるので、ぜひ試してみてください。
メモを使って仕事をリスト化する
マルチタスクが苦手な人は、メモを使ってやるべきことをリスト化しておきましょう。やるべきことを明確にしておくことで、やり忘れを防ぐことができます。
どれから手を付ければいいか混乱してしまう人は、やることと一緒に期限を書いて優先順位をつけておくと、迷わず作業を進めることができるはず。メモは手帳やポストイットを使っても良いですし、スマホやパソコンのメモアプリを使うのもいいでしょう。
メモを取る場所は必ず目の入るところにしてください。せっかくメモを取って優先順位までつけても、すぐに確認できないと効果は発揮されません。
職場の人に挨拶をする
コミュニケーションが苦手でデスクワークに向いていないと感じる人は、まずは挨拶することから始めましょう。
社内ですれ違う人や隣のデスクの人に「おはようございます」や「お疲れ様です」と声掛けしてみてください。挨拶ができるかどうかで、人からの印象は大きく違ってきます。
最初は恥ずかしいかもしれないですが、やっていくうちに職場での人間関係が良好になっていくはず。まずは明日から始めてみましょう。
関連意外と知らない”挨拶の大切さ”|たった5秒で人生が変わる適度な水分補給をする
肩こりや頭痛で悩んでいる人は、適度に水分補給をするだけで血行が良くなり、肩こりや頭痛、むくみなどを解消してくれます。
血行が良くなると脳に刺激がいき集中力が増すので、肩こりや頭痛に悩んでいなくてもおすすめな方法です。補給する水分は何でもかまいませんが、できればスポーツドリンクを選択すると、体への吸収速度や効率が高いのでオススメ。
しかしいくら水分補給が血行改善に繋がるといっても、過剰摂取するとトイレが近くなるため仕事に支障が出てしまいます。あくまでも「適度な」水分量にしておきましょう。
デスクワークが少ない仕事リスト
対策をしても、「やっぱりデスクワークに向いていないかも…」と感じる人もいるかもしれません。原因はさまざまあるため、自分を変えてようとしてもなかなか改善できない場合もあるでしょう。そのような人は「転職」を考えると思いますので、ここからはデスクワークの少ない仕事を5つ紹介します。
販売業
販売業は、店頭や現場に出向きお客様に直接話をして販売する仕事です。代表的なものは、携帯販売スタッフや電化製品販売スタッフなどが該当します。
これらの仕事は「派遣やアルバイトがやるものじゃないの?」と思うかもしれませんが、正社員としての雇用もあるため安心してください。
デスクワークをするとしても契約時や販売時の手続き程度なので、多くの時間は立ち仕事になるでしょう。じっとしていられない人やコミュニケーションをとるのが苦手ではない人にオススメです。
関連接客に向いてないかわかる6つのポイント【こっそりチェック】飲食業
飲食業は厨房や裏で調理する料理人やホールで接客を行う仕事など、基本的にデスクワークをする機会はかなり少ないでしょう。飲食業界は常に人材を募集している店舗も多く、比較的仕事も見つかりやすくなっています。
業務内容は多岐にわたるので、あなたが望む働き方を実現しやすいかもしれません。コミュニケーションが得意な人はホールで接客を、自分の作業に集中したい人は厨房など、得意なことに合わせて選んでみましょう。
ただどんな業務でも基本立ち仕事になるため、ある程度の体力が必要な場合が多いです。
建設業
建設業は、大工や鳶職人として建物を建てる仕事です。他にも内装を作ったり電気設備を設置したりする仕事も含まれます。
主に現場に行って作業をするのが仕事なので、デスクワークをすることはほとんどありません。最低限の連携は必要ですが1つのことに集中して行うため、余計なコミュニケーションや気を遣うことは少ないでしょう。
建設業も人手不足の業界なため、働き口は見つけやすい。しかし業務のほとんどが肉体労働なのでかなりの体力が必要とされます。その点は頭に入れておきましょう。
輸送業
輸送業は鉄道員やパイロットなどを含みますが、特にオススメなのがドライバーです。自動車免許が必要になりますが、タクシーの運転手やトラック配送員など、業務のほとんどが運転なので、デスクワークはほとんどありません。
この業界も人手不足が深刻な業界であり、就職先は見つけやすいでしょう。ただし待遇や働き方は企業によって大きく異なります。特にタクシー運転手は給料が一部出来高制のところもあるので、自分の希望に合った働き方ができそうか事前に調べておきましょう。
車の運転が苦ではない、もしくは好きな人はぜひチェックしてみることをオススメします。
清掃業
清掃員は、さまざまな場所で活躍し募集もされている仕事です。ビルやマンションなど建物の清掃が業務になるため、デスクワークをすることはほとんどないでしょう。年齢や性別もほとんど関係なく雇用される傾向にあるため、若い人からもうすぐ定年の人でも、働き口は見つかりやすいと言えます。
掃除をする範囲にもよりますが体力を使うので、慣れないうちは少し苦労するかもしれません。それでもコミュニケーションをとったり椅子にじっと座り続けたりすることはないので、デスクワークが苦手な人におすすめです。
まとめ
デスクワークに向いていない人の特徴と改善策、またデスクワークが少ない仕事を紹介しました。
デスクワークが向いていないストレスで、転職したくなっている人もいるでしょう。辛い仕事をやり続けるのは苦痛ですよね。
しかし今の状況でも改善できることはあるはず。まずは紹介した対処法を試してから転職を検討しても遅くないでしょう。
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